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株式会社商船三井(社長:橋本剛、本社:東京都港区、以下「商船三井」)のグループ会社である商船三井テクノトレード株式会社(社長:八田宏和、本社:東京都千代田区、以下「商船三井テクノトレード」)が販売するプロペラ効率改善装置「PBCF」(Propeller Boss Cap Fins)が、「最も販売されている船舶用省エネ装置ブランド(累計個数) / Best-selling energy-saving ship appendage brand (cumulative)」としてギネス世界記録™に認定され(註1)、2021年12月23日に公式認定証が授与されました。
「PBCF」は商船三井、株式会社西日本流体技研、ナカシマプロペラ株式会社(開発当時の社名はミカドプロペラ株式会社)が1986年に共同開発し、翌1987年に商船三井にて販売を開始しました。2000年からは、商船三井テクノトレードに業務移管し、現在まで同社がPBCFの販売を行っています。
プロペラのエネルギー損失要因として殆ど注目されていなかった プロペラ後方に発生するハブ渦に着目し、渦を消すことで無駄に捨てられていたエネルギーを回収し燃費を改善する装置として、世界で初めて製品化されたものです。
「PBCF」搭載の商船三井運航船の運航データを解析することで、3~5%の省エネ効果が実証されています。
その後、国内外の船主・運航者から幅広くその効果が認められた結果、順調に販売実績を伸ばし、2006年に販売実績1,000基、2011年に2,000基、2015年に3,000基を突破しました。2017年には、商船三井テクノトレード、商船三井、三井造船昭島研究所の3社での共同研究成果を生かし、それまでの「PBCF」に改良を加えて省エネ効果をさらに向上させた「新型PBCF」の販売を開始しました(註2)。
2021年には、累計販売実績3,800基超(採用隻数としては3,600隻超)を達成し、販売開始から約35年経った現在に於いても、船舶の省エネ装置としては異例の売れ行きを誇り、ベストセラーとして確固たる地位を築いています。
「PBCF」の搭載による燃費向上によって、船舶からのCO2排出量も削減することができ、環境負荷軽減にも寄与します(註3)。これまで累計で、約4,600万トンのCO2排出量削減に貢献したと算出しています。
現在は、船尾フィン、ダクトや舵バルブ等、他省エネ装置とのハイブリッド化の研究を進めており、模型を用いた試験において相乗効果を確認するなど、世界初のプロペラ効率改善技術を創り出した確かな技術力と、約35年の間に培った経験を活かし、「PBCF」は日々進化を続けています。
プロペラに装着された「PBCF」
商船三井グループは、「商船三井グループ 環境ビジョン2.1」において、2050年までにネットゼロ・エミッションを達成することを目標としています。本取り組みを含め、130年以上の歴史で培ってきた海技力を活かして「さらなる省エネ装置技術の導入」戦略を推し進め、船舶の燃費改善および環境負荷低減に貢献していきます。
(註1)ギネス世界記録™の認定は、2020年12月末までの累計3,748基の販売実績(2軸船を含む採用3,516隻での実績)が対象。
(註2)2017年5月19日付プレスリリース「プロペラ効率改善装置「新型PBCF」を販売開始 ~省エネ効果の更なる向上で、高まる環境保全ニーズに対応~」ご参照。
(註3)2020年6月12日付プレスリリース「『PBCF』プロペラ効率改善装置が物流環境負荷軽減技術開発賞を受賞」ご参照。
公式認定証 授与式
=本件に関するお問い合わせ先=
株式会社商船三井 コーポレートコミュニケーション部 メディア広報チーム
TEL 03-3587-7015 / FAX 03-3587-7705 / E-MAIL mrtmo@molgroup.com
商船三井テクノトレード株式会社 環境・安全機器事業部 第2営業グループ
TEL 03-6367-5380 / FAX 03-6367-5516 / E-MAIL pbcf@motech.co.jp