informationお知らせ
2023年9月13日
商船三井テクノトレード株式会社
~国内初の試み~
水素とバイオディーゼルを活用したハイブリッド旅客船を
「HANARIA」と命名
商船三井テクノトレード株式会社(東京都千代田区神田錦町2-2-1 代表取締役社長 川越 美一、以下「当社」)が資本参加・主導する株式会社MOTENA-Seaが発注し、本瓦造船株式会社(広島県福山市鞆町後地242-1 代表取締役社長 本瓦 誠)にて建造中の水素とバイオディーゼルを活用したハイブリッド旅客船(以下「本船」)の命名・進水式が、9月13日に挙行されました。
多くの関係者が出席する中、本船は「HANARIA」と命名され、続いて本船の運航を担う関門汽船㈱ 三栗 美恵子船長と、関門海峡に鎮座する和布刈神社 大澤 雛子様により支綱切断が行われました。
「HANARIA」という船名には、華々しく歌曲を奏でるような優雅さを持って次世代燃料旅客船として活躍してほしいという願いが込められています。
本船は、水素燃料電池、リチウムイオンバッテリー、及びバイオディーゼル燃料から動作モードを選択し航行できる世界でも例のないシステムの導入により、旧来の化石燃料と比較して二酸化炭素排出量の53~100%削減を実現します。
また、内航特殊船の船型開発に定評のある本瓦造船及び関係各社の知見を結集して造られた本船は、旅客船としての安全性・信頼性を確保するため2基2軸とし、軸系のトラブルに対する冗長性を確保しております。さらに、2基の操舵装置とバウ・スタンスラスタ―(※)を装備することにより、航海時・出入港時の操作性を向上させる設計となっています。
本船は2024年3月に竣工、同年4月より福岡県を舞台に営業開始予定です。
当社は今後も低・脱炭素社会の実現に取り組んでいきます。
(※)船舶の船首(バウ)、または船尾(スタン)に装備される船を横方向に動かすための装置。
【HANARIA概要】
総トン数 約248トン
全長 約33メートル
全幅 約10メートル
喫水 約1.4メートル
航海速力 約10.5ノット
MOTENA-Sea社リリース
https://motena-sea.co.jp/news/207/
関連プレスリリースとして以下をご参照下さい。
北九州市における水素とバイオ燃料を利用したハイブリッド型先進船舶の商用運航を計画 (Eco-SeTRAプロジェクト*) (2021年6月22日)
*Eco-SeTRA (エコ・セトラ Ecology-Sea Traffic and Regional Alliances)
https://www.motech.co.jp/information/1717/
商船三井テクノトレード・西南女学院大学が包括連携協定を締結(2021年9月28日)
https://www.motech.co.jp/information/1965/
水素とバイオ燃料のハイブリッド型電気推進船の船舶建造請負契約を締結(2022年6月14日付)
https://www.motech.co.jp/information/2685/
〈問い合わせ先〉
商船三井テクノトレード株式会社 水素ビジネスデザイン部
Eメール moltech-h2.business.design@molgroup.com
TEL 03-6367-5440